専門職インタビュー
島津 漣(仮名) 介護職(4年)
おきなの杜は、家と変わらない雰囲気です。入居者だけがふつうの暮らしということではなく、職員もふつうでいられる職場です。緊張することも時々ありますが、自分が失敗したときでも一緒になって考えてくれ、心配してくれる仲間がいます。そして、励ましてくれる入居者もいて心強く感じています。 同僚の介護職員だけでなく、他の専門職の方とも気を使うことなく、相談事や趣味の話などを気兼ねなくできる職場です。
【入職した動機】

最初におきなの杜で話を聞いたとき、「ふつうの暮らしをして頂く」と聞き疑問に思いました。介護施設と聞いてイメージしたのは、決まった時間に食事や入浴など生活リズムが決まっている所だと考えていたからです。その“ふつう”とは、時間などに縛られず、好きな時間に好きな事が出来る事だと聞きかされました。そんなことができるのだろうか... そう思いながら施設を見学にした時、入居者がとてもくつろいで過ごしているという印象が衝撃だったことを思い出します。入居者や職員の自由度が高く自分が想像した介護施設とかけ離れていて、自分を試す気持ちもあって介護をしてみたいと思いました。
【仕事のやりがい】

一番大切にしている事は、入居者との会話です。今では声掛けをした際の仕草や口調で感情も分かるようになりました。ご機嫌が斜めでも、なるべく笑って会話が出来るように心掛けています。会話が楽しく出来れば介助などを行う際にもお互いにスムーズに行えますし、特にガンコな方の笑顔をつくる事が仕事のやりがいと感じています。
その笑顔から、痛みが引いたり、「やろかいな」と意欲を引き出したりすることもできます。すべては笑顔から始まる、そんな気がしています。
【お休みの日は何をしていますか】

子どもの頃から何かをしていないと気持ちが落ち着かない性格で、“座ってゆっくり”ができずに、ほとんどの休日はどこかに行きます。先週はカメラを持ってコーヒー豆を買いに奈良まで行き、ついでに鹿の写真を撮ってきました。明日はコーヒー豆を焙煎して、友人に振舞います。休みの日だからこそ、思い出に残るようにと全力で遊んでいます。
【今後の目標】

機械のように「同じ業務の繰り返し」にならないように、暮らしの中に遊び心を取り入れ、笑顔が絶えない施設つくりに反映していきたいと思います。
自由な発想や胸に潜めた意見も拾い上げてもらえるので、今後は想いをカタチにできるようになりたいと思います。
【求職者の方へメッセージ】

私がようやく仕事ができるようになった頃、右足麻痺の方が入居されました。慣れない車いすに不安があるのか、自分で操ることをあきらめている様子でした。辛かったんだと思います。暮らしの居場所ができたころ「あの方、気になってるんでしょ」と上司から私の思いを悟られ、麻痺した側をフットレストに乗せ、車いすの使い方を伝えてみました。その日から車いすの自操に向けた練習が始まり、夜までお付き合いした日もありました。今では車いすを自操して居室から出て来たり、トイレに行ったりと行動する範囲が広がりました。
新卒未経験で介護の仕事に就いた私にとって、最初に嬉しいと感じた出来事です。
おきなの杜には、いろんな「機会」がたくさんあります。学ぶ・出会う・思いを伝える・考える、そしてやってみる機会。何をやってもバックアップがあるので、失敗はイヤですけど怖くないです。どんな施設なのか、ぜひ一度見学にお越しください。

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